茶房&ギャラリー「遠音」
今回は岡山市内のギャラリーカフェ「遠音」をご紹介します。3年前にご自宅を改修してオープンしたアットホームな「お家カフェ」です。ギャラリーも兼ねていて、毎回違う作家さんの個展が開かれます。オープンは毎月10日から20日。作家さんの個展に合わせて開きます。
北側のカフェスペースは、お庭の緑が印象的な、高原にいるような落ち着いた空間。照明も印象的で、長い時間ゆったりくつろげそうです。
南側にはお座敷を上手に利用した畳のスペースが広がり、お抹茶を頂きながら、のんびりと過ごすことができます。床の間も展示に活用されていますが、シンプルな和室は作品が映えるので、ギャラリースペースとしてもすごくいいですね。
いちばん南側の縁側部分には、椅子が置かれ、日だまりの中でくつろぐことができるので、寒い冬にはうれしいですね。
今回の作家さんは、息子・難波謙介さんと、母・れいこさんの二人展。いろんなラグが展示されています。れいこさんのラグはシンプルで素敵ですね。息子の謙介さんはダウン症で、生きていく上で何か身につけさせたいとの思いから、二人でノッティングに取り組まれています。
謙介さんのラグは一転して鮮やかなもの。独特の色づかいに不思議と気持ちが落ち着きます。
「遠音」の場所は、岡山市内から国道30号線を日赤病院の前を通って南下して国道2号線バイパスと交わる青江のあたり。詳しくはホームページの地図を見てください。青い大きな屋根が印象的なお家で、門柱の上をよく見ると、小さなシーサーが出迎えてくれています。
高原のような気持ちのいい前庭を通り、玄関先のベンチの上に置かれた夏みかんが印象的。お庭やしつらえに細かい心配りがされているので、気持ちがいいですね。
お座敷にも上手にお花が活けられており、和洋両方の雰囲気を楽しめるのも「遠音」ならではですね。店主の志保さんは俳句もされており、毎年、俳句甲子園の審査員もされているなど、多彩な方のようです。出展される作家さんも、品のいい作品を創られる方が多いのは、ギャラリーの雰囲気に合うからかもしれません。
もちろんコーヒーやデザート、軽食も美味しいです。いまはバケットサンドが新しく頂けるようです。ひとつひとつ手作りなので、出てくるまでに少し時間がかかることもありますが、ゆったりした時間を楽しんでください。
北側のスペースには、建築・アート・俳句などさまざまなジャンルの本も置かれています。最近、都会で増えてきているブックカフェとして楽しむことも可能です。
北側のカウンター席はとても落ち着いていて、高原の山荘にいる雰囲気。長い時間を過ごすこともできるので、本を片手にゆっくり過ごすのもいいかもしれません。デザイナーの方やライターの方が、ノートパソコンでゆっくり仕事をするのにも向いていそうです。
岡山市内中心部からすぐですが、田舎にいったような感じでくつろげるので、少しのんびりしたくなったら訪れてみてください。
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