梅雨
6月は梅雨の季節。今年は雨や曇りの日が多く、岡山でも梅雨らしい天気が続きます。自転車で通勤の途中で綺麗な紫陽花(アジサイ)を見つけたので、引き返して写真を撮ってみました。青くて梅雨らしい色彩。古いお家のお庭に咲いていました。
梅雨は旧暦では5月なので、五月雨ともいいます。芭蕉の「五月雨をあつめてはやし最上川」の句は有名ですね。でも、なぜ梅雨と言うのでしょうか?
梅雨は、日本だけでなく韓国南部や中国の江南地方など、東アジアの広い範囲に現れる気象現象とのこと。名前は中国から入ってきたそうです。カビが生えやすいので「黴雨(ばいう)」と読んでいたのを、イメージがよく同じ発音の「梅」に変えて「梅雨」と呼ぶようになったとか、梅の実が熟す時期だからとか、諸説あるようです。日本語で「つゆ」と発音するのは、露からきているのではないかとのこと。なるほど、面白いですね。
日本の伝統文化は、本当に中国の影響を大きく受けていて、以前に江南地方(上海や蘇州、南京などの周辺)を旅行したときに、日本の伝統文化だと思っていたものが、中国にすごくたくさんあって、本当に驚いたことがあります。日本の文化はこんなに深く中国の影響を受けているのかと感銘しました。
後楽園もすっかり曇り空です。雨が多いので、芝生が生き生きとしてとてもうれしそうです。
後楽園と岡山城のあいだを流れる旭川も連日の雨で、茶色く濁っています。対岸から見た景色が、ベトナムの古都フエを流れるフォン川に似ていて、やっぱりアジアはつながっているなと思ったのでした。
梅雨はしばらく続きますが、読書など、楽しみを見つけて過ごしたいですね。
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