本島の家 DIY合宿3日目
本島の祖父が育った家をきれいにするDIY合宿もいよいよ三日目。最終日は、台所の壁の漆喰の上塗りを行った後、ヒノキのユカハリを行いました。
6時過ぎに起床し、おにぎりで各自腹ごしらえをした後、おもむろに作業開始。まずは壁の漆喰の上塗りを仕上げます。壁の仕上がりを待っている間に、別のチームが、キッチンカウンターの脚を作ってくれました。
その後、いよいよヒノキのフローリングのユカハリです。まずは、プロの大工さんによる勝手口の上がり框(かまち)の取り付けから。
張り始めの基準にもなる框が取り付くと、それに合わせて一枚目を貼ります。そして、それに噛み合わせるかたちで左右に張り広げていきます。そのあたりの順番をまずは説明。そして実際に貼り始めます。
二枚目からはDIYにチェンジ。みんなで順番に貼っていきます。次の写真は、凸凹で噛み合う「さね」の部分がきちんと入るよう、角材でたたいて押し込んでいるところ。
そして、縦方向の隙間をたたいて押し込んで調整します。
きちんと入って位置が決まったら、フロアタッカーというホッチキスのような機械で、「さね」の部分を留めて固定します。
フローリングの長さが一枚では足りない部分は、部屋の残りの幅に合わせて材を切って調整します。その際に、切り口の角が立つとソックスなどが引っかかるので、サンドペーパーで角を落とします。
大工さんたちが海を渡って、岡山県の北の西粟倉村まで帰らないといけないので、昼のフェリーで帰ることになり、タイムリミットに向けてどんどん張り進めて、お昼前には少しを残して張り終わったのでした。
作業が終わったらこの通り。昭和なキッチンが、ほぼ二日の作業で見違えたようにきれいになったのでした。DIY恐るべし!
キッチンを逆側から見るとこんな感じ。新旧の対比がよく分かります。北側の壁面は、漆喰で白い壁にしても五右衛門風呂の煙とすすですぐに真っ黒になってしまうので、そのままで残すことにしたのでした。
お金を頂いて人の家を改修する場合は、完璧を目指さないといけませんが、DIYは自分で自分の家をするので、いい加減やほどほども許されます。なんて自由なんだ!
昼からは、IKEAで買ってきた照明器具の付け替えと片付けを行い、今回のDIY合宿も無事終了したのでした。キッチンカウンターの取り付けが残ったので、改めてDIYに挑戦したいと思います。プロにお願いするお風呂のシャワーや給湯工事も含めて、改めてレポートしたいと思います。
今回のDIY合宿中も、近くの家に若い女性が3人で泊まりに来ていたり、島の出身者のお孫さんの世代が、都会から時々遊びに来るのが目立ってきました。昔はお盆か正月にしか、帰省する人はいなかったように思うのですが、島のよさが都会育ちの人に見直されて来ているのかもしれませんね。少しずつ取り組むことで、島に若い人が移住してくる流れを少しずつ作っていけたらと思いました。
今回は、プロの大工さんが来て教えてくださるので、本格的なヒノキのフローリングを使いましたが、本来はこれは、プロの大工さんが工事を行うものです。西粟倉村の森の学校では、自分で床に並べるだけでヒノキの床が実現するユカハリタイルや置くだけのユカハリフローリングがメインなので、DIYに興味のある方は、そちらもご覧ください。都会からIターンで来た人たちが企画して、DIYのハードルを下げるよう工夫してくださっています。
みんなの材木屋のホームページはこちら http://zaimoku.me/
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