エコハウス研究会の中国大会が開催されます
今週末の4月16日(土)~18日(月)にかけて、岡山県の県北でエコハウス研究会の中国大会が開催されます。エコハウス研究会は、太陽熱利用のパッシブソーラーシステムとして有名なOMソーラーの開発者のひとりである丸谷先生が、東北の震災を受けて、もっと身近で普及しやすいシステムを検討した「そらどまの家」を広めていく会です。
現在の一般的な家は、暖かい家を目指して断熱などに気を配る一方で、シックハウス症候群防止のため24時間換気が義務づけられ、真冬の冷たい外気が換気口から直に取り入れられるという矛盾したシステムになっています。「そらどまの家」では、冷たい外気を太陽熱を利用して屋根面で暖めてから、床下を通して室内に取り込みます(夏は外部に放熱します)。また、現代の家は高気密高断熱で結露による家の劣化や断熱性能の低下が起こりますが、「そらどまの家」では、伝統的な民家に学んだ「呼吸する壁」を実現し、自然エネルギーを利用した快適な住まいを実現します。そのための勉強会が岡山県の津山を中心に開かれるわけです。
また、今回の中国大会の特徴として、地域の木材の利用や木質バイオマスエネルギーの活用などについての見学会が開かれることがあります。岡山の真庭市は、ベストセラーになった「里山資本主義」の本の中でも最初に取り上げられたように、木質バイオマスエネルギーの利用の先進地域です。16日土曜日は、バイオマス発電所と木材の新しい利用法であるCLTの工場見学を行います。17日の日曜日は津山市内で大会(勉強会)。そして、18日月曜日のオプションツアーでは、製材工場の見学や、西粟倉村の100年の森の見学、都会からの移住者が中心になって運営している新しい木の販売会社「森の学校」の見学などもあります。
エコハウスと木の両方が勉強できるお得な機会なので、興味のある方はぜひご参加ください。
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