奈良町のカフェ「minamo」
先日、家族で奈良を旅行したときに、奈良町のカフェ「minamo」を訪れました。ならまちを歩いていて落ち着いた佇まいが気になってふと入ったお店です。以前は古いお店だった町屋を改修したそうで、いわゆる「看板建築」の外観です。木製の引戸が味わい深く、町屋の「ばったり床机」の代わりに木のベンチが置いてあります。
中にはいるとモルタルとフローリングの、シンプルで落ち着いた雰囲気です。時間の流れがゆっくりした感じで、のんびりくつろげる雰囲気。ひとつひとつが丁寧に仕上げられた空間です。
奥には、一段上がったフローリング部分があり、坪庭に面して町屋らしい、家のようにゆったり過ごせるスペースがあります。床の間だった部分には、アンティークのミシンや木のオブジェが並んでいます。
お料理は、日替わりの定食とトマトと鶏肉のカレーをひとつずついただきました。器や盛りつけもきれいで、舌と目の両方で楽しめます。
照明も少しレトロな裸電球で、印象的。トイレの前の洗面は、アンティークのミシン台を利用したもの。(写真をクリックしていただくと、縦長の表示になり、足下まで見えます)
細かいところまで、遊び心のある丁寧なデザインで、お店の方の趣味のよさが感じられます。ふと見上げると、電気配線には絶縁体の碍子(ガイシ)がそのまま使われていて懐かしい昭和な感じがしました。
お店の方にお話をお聞きすると、カフェをやりたくて、他のカフェで勉強されて、一年ほど前にお店を開かれたとか(2015年秋時点)。その日は女性二人でされていましたが、ひとりは関西のご出身で、もうひとりは九州のご出身でした。
小さな子ども連れでお昼をいただきましたが、店内ののんびりした空気もあって、ゆったりくつろいで過ごすことができました。本物にこだわったていねいなお店づくりをされているので、奈良町でゆっくりしたい際にはオススメです。ならまちを訪れたときには、また是非行ってみたいと思います。
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