夜行列車の旅
先日、東京出張の帰りに、寝台特急の「サンライズ瀬戸・出雲」を利用しました。東京と高松・出雲を結ぶ寝台特急で、東京を夜の10時に出て早朝6時半頃に岡山に到着。そこで車輌の切り離しを行い、それぞれ高松と出雲を目指します。
出雲大社は「縁結び」の神様なので、最近は婚活に励むアラサー・アラフォー女子の旅で人気で、女性の利用者も増えているのだとか。確かに、早朝に東京を新幹線で出て、岡山で特急「やくも」に乗り換えると出雲に着くのは午後の2時や3時になってしまいますが、夜行列車なら朝から現地で楽しめますね。
個室中心の新しくきれいな車輌で、利用者の7割が女性だとか。シャワーのある車輌もあるので、仕事帰りに旅立つことも可能なようです。
今回利用したのは、リーズナブルな「のびのび座席」。客車の片側に通路があり、床が二段になっていて、長距離フェリーの二等船室に近いイメージです。毛布と枕がわりの布があって、横になって寝られます。デリケートな方は、個室の寝台の方がいいと思いますが、男性やどこでも寝られる方には十分です。今回も女性の方も利用していました。頭の部分には壁があって、隣の人が見えないようになっているので、意外と隣の人が気にならず、プライバシーにも配慮されています。料金も、岡山まで新幹線が乗車券9000円+特急券6000円で15000円くらいですが、のびのび座席なら特急券3000円で12000円程度と経済的。(個室は寝台料金6000円程度が追加になります)
夜10時に東京駅を出て、車窓から外を眺めます。ゆっくり過ぎゆく夜景を見ながら、「そうそうこの速さでなくっちゃ」と思いました。ゆっくり過ぎる景色からは、町の暮らしのにおいみたいなものが感じられて、しばらく忘れていた旅情が感じられます。新幹線は速すぎて、ほとんど移動の手段になってしまって、旅の味わいみたいなものがなくなってしまいました。時にはゆっくり旅をするのもいいもんだなあと思いながら、横浜、熱海、沼津をすぎて静岡の手前で眠りにつきました。
来年は香川・岡山で瀬戸内国際芸術祭もあるので、新幹線や飛行機ではなくて、時には寝台特急の旅もいいかもしれません。
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