パウル・クレー展
先日、大阪に行った帰りに、神戸の兵庫県立美術館でパウル・クレー展を見てきました。クレーはスイス出身の近代絵画の巨匠で、カンディンスキーとも親しく、ドイツのバウハウスで教鞭を執っていました。両親と妻が音楽家で、音楽から着想を得た絵画も残しています。
今回の展覧会は、スイスのパウル・クレーセンターや遺族のコレクションを中心に構成されており、クレーが生涯手放さなかった「特別クラス」と呼ばれる40点も初来日しています。
初期の具象的な絵から、次第に抽象的になり近代絵画のスタイルを確立するまでの変遷が見渡せる網羅的なコレクションで、クレーの全貌がわかる質の高い展覧会となっています。
バウハウスで教えていたことも影響するのか、グラフィックデザインや建築の近代化とも完全にシンクロした動きが見て取れ、幅広い人が興味を持てる内容なのではないでしょうか。日本でこれだけ質の高いクレーの絵が見られる機会は少ないと思うので、興味のある方には非常におすすめです。(11/23まで)
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