リノベーションの新しいかたち「HAGISO」
「HAGISO」は東京芸大生が住んでいた木造アパートをリノベーションして、ギャラリー・カフェ・アトリエ・ヘアサロン・設計事務所に改装した複合用途の建物です。前から気になっていたので、7月末に東京に行った際に訪れてみました。
JR日暮里駅でおりて昭和の情緒漂うまちなみを歩いて5分。真っ黒な建物が現れます。今回は、時間を間違えてオープン前にもかかわらず、見学させてもらえました。
中にはカフェスペースと併設で吹き抜けのあるギャラリースペースやレンタルスペースがあります。カフェで寛ぎながら自然と作品が見えるのがいいですね。デザインも新しいものと古いもののバランスがよく落ち着きます。
2Fには、作家のアトリエとヘアサロン、設計事務所が入居。少しプライベートなゾーンなので、見学は控えました。
HAGISO誕生については、『HAGISOは、1955年から木造アパートとして、また2004年からは東京藝術大学の学生によって、アトリエ兼シェアハウスとして使われてきましたが、2011年の東日本大震災をきっかけに、老朽化のため解体する方針となっていました。そこで2012年2月、解体に先立って入居者一同より大家さんへの最後のお願いとして企画したグループ展「ハギエンナーレ2012」を開催しました。解体を止められないまでも、このような場所があったことの記憶を残すきっかけとなることが目的でした。萩荘に集っていた学生やアーティストたち約20名が、建物全体を使って作品を展示したところ、3週間の展示期間で1500人もの方々が訪れてくれました。この予想外の盛況を受けたことによりこの建物の価値が見直され、計画は一転、なんと改修され生まれ変わることとなり、2013年3月「最小文化複合施設」としてオープンしました!』とのプロセスがあったとのこと。
改装・運営しているのは2Fにある設計事務所で、学生時代に萩荘に住んでいて、ハギエンナーレ2012の盛況を見て、オーナーさんにリノベーションの提案をして受け入れられたそうです。事業とまちづくりが両立して楽しいスペースになっているのがいいですね!東京に行かれた際には、ぜひお立ち寄りください。 http://hagiso.jp/
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